公開日 2023.12.12 更新日 2024.03.15
求人媒体として日本全国で利用されているIndeed(インディード)は、正社員や契約社員のほか、アルバイト・パートや単発の求人も豊富に掲載しています。
求人広告を求人する場合、掲載料や請求のタイミングが気になるところです。
この記事では、Indeedに広告を掲載する方法・掲載料の詳細・掲載料が請求されるタイミングについて取り上げていきます。
広告運用を代理店に依頼する費用についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Indeedに求人を掲載する方法は、無料掲載・有料掲載の2種類に分けられます。
無料掲載には直接投稿とクローリングの2種類があり、掲載しやすい方法を選べます。
それぞれの掲載方法について確認していきましょう。
無料掲載は、利用料金がかからずに求人を掲載できる方法です。
有料掲載に切り替えるタイミングも自由であり、制限や決まりはありません。
無料掲載を続けながら応募を待つことができますが、90日以上更新をせずにいると休止中のステータスに切り替わり、検索結果に表示されなくなるため注意が必要です。
直接投稿とは、無料掲載の一種で求人サイトや採用ページを持っていない企業のための投稿方法です。
Indeedにアカウントを開設するだけで会社情報や求人の概要を入力できるので、自社の求人サイトを持たなくてもタイムリーに募集できます。
投稿にはアカウントの作成が必要です。
メールアドレスを入力して登録を行い、アカウントを作成してください。
無料のアドレスではなく、企業ドメインのものなどを登録することで審査をスムーズに進められます。
求人情報は職種・会社名・勤務地・給与・雇用形態・仕事内容・勤務時間・待遇などの項目が決められているので、それぞれ入力します。
規定に違反しないようにルールを確認し、確認後に「無料で投稿する」ボタンをクリックします。
最大72時間の審査が行われますので、掲載日の希望がある場合は少なくとも3日前には入力を完了させてください。
クローリングとは、無料掲載の一種で自社の求人サイト・採用ページ内にある求人情報を読み込ませる方法です。
Indeedに掲載されている求人情報をクリックすると自動的に自社の求人サイト・採用ページへ遷移するので、応募者を自社サイトに誘導するかたちとなり、アクセス解析などもできるようになります。
Google Analyticsなどを使用すれば応募者の動向が確認できます。
クローリングには、Indeedに自社サイトのURLを記載する必要があります。
実在する求人票であり、HTML形式である(PDFなどは不可)求人情報のページに応募のボタン(導線)がつけられていることが条件です。
Indeedの有料掲載は「スポンサー求人」と呼ばれています。
無料掲載よりもできることが多く、求人掲載をサポートする以下の機能が利用できます。
【Indeed有料掲載の機能】
自社の企業ページが作成できるので、シンプルな求人広告だけではなく企業としてのアピールも行えます。
応募者の確認・管理・面接の設定までを画面上でスムーズに確認できるほか、掲載中の有料掲載の効果を分析できるパフォーマンスレポートを活用して、採用戦略を改善できます。
Indeedの有料掲載・スポンサー求人は、求職者に求人広告がクリックされたときに請求金額が加算される「クリック課金型」を採用しています。
事前に予算を設定して、広告の効果をみながら運用できる方法です。
どのようにしてクリック課金が発生していくのか、業界別・エリア別にチェックしていきましょう。
クリック単価とは、スポンサー求人を設定・運用開始したあと、1クリックごとに発生する単価です。
Indeedでは15円から999円までクリック単価が設定できますが、低すぎるとクリック率が下がるほか、応募の効率低下にも繋がってしまいます。
反対に、クリック単価を高くすると予算を圧迫するため、効果を考えながら単価を設定していく必要があります。
募集をかける業界によって、目安となるクリック単価には違いがあります。
目安は以下のとおりです。
【Indeedの業界別クリック単価】
上記のように、約20円から500円ほどまでが目安になります。
専門職ほど募集できる人材が限られるため、できるだけ上位に求人広告を表示させなければなりません。
希望する人材が限られているほど求人情報を目立たせなくてはならないため、単価を高くしておく必要があります。
ただし、50円から500円まで大きく幅がある業界では、どのあたりの料金が相場なのかがわかりづらいかもしれません。
幅ができてしまうのは、募集時期・募集地域・雇用形態といった細かい条件に合わせて単価そのものが変動するためです。
人手不足や人材の流出が激しい業界は、単に求人広告を出したところで応募が集まるとは限らないため、クリック単価を高めにする必要があります。
Indeedでは最大で999円までの設定が可能ですが、他の企業ではさらに高額なクリック単価を設定するケースもあるため、いくつかの求人広告媒体の単価を比較したうえで単価を決める方法もおすすめです。
広告の掲載が始まったら、初回請求としてクリックの合計額が2,000円に到達したタイミングで1回目の請求が発生します。
医療/介護業界の求人広告が1クリックにつき100円なら、20回クリックされた時点で初回請求が発生します。
2,000円以降は40,000円に到達するたびに請求が発生するので、運用状況をみながら広告の掲出が行えます。
業界だけではなくエリアによっても単価は変動します。
一例として、運送業のクリック単価は業種では約50〜150円が相場となりますが、需要が多く人材不足が慢性化している場合は150円を上回る場合があります。
人材が充実している地域では100円を下回る単価でも募集がかけられますが、関東や関西エリアでは需要が多く確実に応募を募る必要があるため、標準的な単価よりも高めに設定したいところです。
掲載料金が請求されるのは、初回の2,000円以降は40,000円分のクリック課金が発生するごとに請求されます。
40,000円に満たなければ月末締め・翌月の月初払いとなり、40,000円に満たなくても請求が発生します。
【月末締め・翌月の月初払い】
100円のクリック単価を設定している求人広告が100回クリックされ、合計額が10,000円に達したとき、40,000円に満たないためその月には請求されません。
代わりに翌月の利用分として10,000円分の請求となり、クレジットカードから支払われます。
【40,000円到達ごとの支払い】
100円のクリック単価を設定している求人広告がその月のうちに400回クリックされ、合計額が40,000円を超えた場合には、そのつど請求がかかります。
こちらも登録したクレジットカードからの引き落としになります。
採用コストの計算方法は、過去にかかった予算から大まかに決める方法のほかにも、低額からスタートする方法が選べます。
Indeedでは15円からクリック単価が設定できるので、求人広告の業種や募集地域から単価を自由に設定し、1ヶ月や2ヶ月程度運用を続けてみます。
そこで応募が少なければ、広告の効果が得られていないと判断できるので、単価を上げて様子をみましょう。
クリック単価から予算を決める方法としては、「クリック単価×採用人数÷応募率」という計算式が利用できます。
40,000円ごとに請求が発生するので、採用コストを40,000円ちょうどに設定するとすぐに予算がなくなってしまいます。
比較的長めに広告を掲出する際には、ある程度コストに余裕をもたせておきましょう。
大まかな目安としては、1人の採用人数に対し10万円程度の採用コストがかかると考えておくと、数ヶ月の継続的な広告掲載ができます。
採用コストを設定しながら広告を運用することで、限られた予算の中で効率的に採用活動を続けられます。
「気づけばコストが膨れあがっていた」「予想していないコストになってしまった」といったリスクも避けられるでしょう。
Indeedの広告は採用担当者側で直接運用できますが、他の業務とも並行している場合は、プロの代理店へ依頼しましょう。
代理店では、直接広告の効果をチェックできない方に代わってさまざまな管理を行います。
Indeedには、認定パートナーと呼ばれる代理店が用意されています。
代理店を通して広告の運用が行えるほか、採用マーケティングに関する質問やアドバイス、提案が受けられます。
初めての広告掲載では、クリック単価の設定や管理画面の見方がわからない場合があり、どこへ相談すべきか迷ってしまいます。
そのような場合に、Indeedが認定した代理店のサポートが活用できます。
代理店への依頼は、広告費の15〜20%が目安です。
採用人数を1人、広告費を10万円に設定したとき、手数料が15%なら1万5千円、20%なら2万円が必要になります。
求人広告の掲載は無料からでも始められますが、無料ではできることが限られているため、有料掲載がおすすめです。
有料にするメリットとしては、広告の表示回数が増える・各種データの取得・掲載の開始や停止が自由に行えるといった点が挙げられます。
有料掲載にすると、広告費がかけられるため掲載順位を高くできます。
Indeed ではクリック課金型を採用しているので、単価を高く設定するほど閲覧数が期待できるでしょう。
無料掲載にすると、せっかくの求人広告が他社の有料掲載広告に埋もれる可能性があるため、採用までに時間がかかるおそれがあります。
少しでも早く、希望の人材からの応募を期待するというときにはぜひ有料掲載を利用してみてください。
有料掲載では、管理画面から求人広告の表示回数やクリック数といったデータが取得できます。
それらを基に広告の出稿を見直したり、分析を加えたうえでクリック単価を設定し直したりと、データの活用による広告掲載が可能になります。
Indeed では、管理画面上でステータスを変更することで掲載の停止や終了が行えます。
一時停止したいときには「停止中」に、採用を終えたいときは「募集終了」とすれば、求人情報の状況をリアルタイムに反映させられます。
今回は、Indeedに求人情報を掲載する際の無料掲載と有料掲載の特徴、違いについて紹介しました。
無料掲載は一切費用をかけずに求人情報を掲載し続けられますが、有料の求人広告に埋もれる可能性が大きく、求める人材の目に留まりにくい可能性があります。
スピーディに採用活動を終えたい、希望する人材へ確実に求人広告を届けたいときには、無料掲載よりも効果的な有料掲載をぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
KRSでは求人広告掲載をサポートしております。求職者目線とは何か、どんな情報が効果的なのかなどを踏まえご提案させていただいております。
貴社に合う人材はどんな方なのか、ときには新しい採用ターゲットの集客をお勧めするなど、ご一緒に考えてより有意義な採用をサポートできればと考えております。
求人広告掲載なら株式会社KRSへぜひお気軽にご相談ください。
株式会社KRS編集部
株式会社KRSでは、求人広告や人材紹介・採用実務サービスなどといった、企業様の採用活動を支援するあらゆるサービスをご提供しています。企業様にとって悩ましい人材不足を解決するために皆さんにお役立ちする情報発信を心がけておりますので、ぜひ参考にしてください!