インディード代理店の概要と依頼するメリット・デメリット

公開日 2023.10.25 更新日 2024.03.15

インディード代理店の概要と依頼するメリット・デメリット

「インディード代理店は利用するべき?」「利用するメリットとデメリットを教えてほしい」などと考えていませんか。絶対に必要とはいえないため悩んでいる方は多いでしょう。先に結論を示すと、自社に採用活動のノウハウがない場合や採用活動の効率を高めたい場合は利用を勧められます。ここでは、インディード代理店の概要を解説するとともに利用するメリット・デメリット、選び方のポイントなどを紹介しています。採用活動の質を高めたい方は参考にしてください。

【基礎知識】そもそもインディード(Indeed)とは?

インディード(Indeed)は、Indeed Japan株式会社が運営する求人情報に特化した検索エンジンです。日本を含むさまざまな国でサービスを展開しています。公式サイトによると、月間ユニークビジター数は3.5億+、登録されている履歴書の数は2.45億です。[1]世界最大級のアグリゲート型求人情報専門検索エンジンと評価されています。ちなみに、Indeedとその関連会社は株式会社リクルートホールディングスのグループ会社です。[2]

インディードの特徴

インディードの特徴は、インターネット上に掲載されている求人情報を収集・整理してユーザーに提供していることです(これをアグリゲート型といいます)。したがって、他の検索エンジンでも同じ情報を見つけることは可能です。ただし、求人情報に特化していないため、不要な情報も表示されてしまいます。インディードの魅力は、インターネット上に掲載されている求人情報に効率よくアクセスできることといえるでしょう。

インディードの強み

インディードの強みは、掲載している求人情報が多いことです。日本における月間新規追加求人数は520万件と発表されています。[3]圧倒的な掲載求人数を誇る主な理由は、インターネット上に掲載されている求人情報を収集・整理して提供しているためです(ユーザーが能動的に求人情報を掲載することもできます)。インディードには、正社員・契約社員・パート・アルバイトなどさまざまな雇用形態、営業・経理・事務・販売などさまざまな職種の求人が掲載されています。ちなみに、求人情報は「キーワード」と「勤務地」で検索可能です。幅広い情報を手軽に集められるため、多くの求職者から支持されるサービスとなっています。

掲載方法

インディードへ能動的に求人を掲載する方法は以下の2つです。

 

無料求人投稿 初期費用・掲載費用・採用成功報酬がかからない掲載方法。ただし、求職者の目に留まりにくい。
スポンサー求人 無料求人投稿よりも高い頻度で表示される有料オプション。クリックされたときに料金が発生する。

スポンサー求人の費用対効果を高めたい場合、専門的な知識・スキルなどを活用して運用する必要があります。

インディード広告代理店とは?

インディード代理店は、インディードから認められて同社が提供する求人広告の運用ならびに運用業務を代行している事業者です(認定を得ていない事業者も存在します)。インディードは、Indeed認定パートナー制度に基づき一定の体制が整っている法人企業を代理店(認定パートナー)と認めています。具体的なサービス内容は、原稿作成、広告運用、効果の測定などです。専門的な知識を生かして、求人広告のパフォーマンスを引き上げるとともに時間的なコストも削減してくれる存在といえるでしょう。

広告代理店と直販の違い

インディードの有料求人広告を利用するうえで押さえておきたいのが代理店と直販の違いです。代理店は、採用企業に代わって求人広告の運用や運用業務を行ってくれる事業者といえるでしょう。直販は求人メディアを運営している事業者を指します。したがって、本記事における直販はIndeed Japan株式会社です。つまり、直販はIndeed Japan株式会社の有料求人広告を自社で運用することを意味します。直販のメリットは、代理店へ支払う手数料を抑えられることです。ただし、自社にノウハウがないと効率よく採用活動や広告運用を行えません。ケースによっては、結果的に割高になってしまうことも考えられます。メリット・デメリットを考えてから選択したい方法です。

インディード広告代理店の種類

インディード代理店にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴は次の通りです。

求人広告系代理店

インディードを含む求人広告を主に扱っている事業者です。インディードはリクルートホールディングスのグループ会社であるため、リクルート系の求人広告を扱っている事業者が多いでしょう。このジャンルに分類される代理店の強みは、求人広告に関する知見があることです。質の高い求人広告を作成できる可能性があります。また、媒体を扱っている場合、自社に適したものを紹介してくれることも考えられます。一方で、インディードにそれほど注力していない事業者(=実績が乏しい事業者)がいる点には注意が必要です。

関連記事:求人広告代理店とは?活用するメリットと選び方のポイント

ネット広告系代理店

ネット広告の運用代行を主に提供している事業者です。具体的には、リスティング広告の運用代行などが考えられるでしょう。インディードは、リスティング広告とよく似た仕組みを採用しています。このジャンルに分類される代理店の強みは、広告運用の最適化を図りやすいことです。クリック単価を抑えたり無駄なクリックを減らしたりしつつ効果を高められる可能性があります。また、求人サイトを含めた導線の構築を得意としている事業者が多い点も魅力です。ただし、採用ノウハウはそれほど保有していない傾向があります。採用に直結するサポートは受けにくいかもしれません。

採用集客系代理店

採用サイトの運営や採用管理システム(ATS)の販売を主に行っている事業者です。採用管理システムは、採用に関する業務を一元管理するシステムといえるでしょう。このジャンルの代理店の強みは、採用管理システムの導入も併せて相談できることです。窓口をまとめられるため、業務を効率化しやすいと考えられます。ただし、全ての事業者が求人広告に関するノウハウを保有しているわけではありません。例えば、原稿作成のノウハウがないことも考えられます。

コンサルティング系代理店

経営コンサルティングを主に提供している事業者です。コンサルティング業務で、インディードを活用していると考えればよいでしょう。このジャンルの代理店の強みは、採用戦略の立案を得意としていることです。自社が求める人材を効果よく採用できる可能性があります。ただし、求人広告のスペシャリストではありません。広告運用のノウハウを活用したいなどと考えている場合は注意が必要です。

インディード広告代理店に依頼するメリット

インディード代理店には、自社で運用する以上のメリットがあります。具体的なメリットは次の通りです。

応募者が増える可能性が高くなる

求人広告のプロに運用を任せることにより、応募者が増える可能性が高まります。現状を分析して適切な施策を実行できるからです。インディードは、求人票を掲載しさえすれば次々と応募者が集まる検索エンジンではありません。専門的な知識がないまま見様見真似で求人票を掲載しても、期待した結果を得られないケースが多いでしょう。インディード代理店は、専門的な知識を活用して応募者を集めてくれます。

効果的な求人募集のノウハウを活用できる

インディード代理店は、インディード広告運用に関する豊富な知識と経験を備えているうえ、最新の情報も常に学習しています。したがって、パフォーマンスの改善につながる施策を継続的に実施できます。具体的には、求職者が求めている情報を求人原稿に反映して検索結果に表示させる、採用企業の予算と応募者獲得人数を踏まえてクリック単価を調整するなどが考えられます。自社にはないノウハウを活用できる点は大きなメリットです。

採用活動の負担を軽くできる

具体的なサービス内容は事業者で異なりますが、インディード代理店は基本的に求人広告運用に関する業務を代行してくれます。例えば、求人原稿の作成、広告効果の測定、改善策の立案などが考えられます。したがって、採用活動の負担を大幅に軽減できる可能性があります。ケースによっては、クリック単価の調整や人件費の削減などで費用を抑えられる点も見逃せません。

インディード広告代理店に依頼するデメリット

インディード代理店にはデメリットもあります。依頼前に確認しておきたいポイントは次の通りです。

コストがかさむ

インディード代理店へ依頼すると、基本的に採用活動のコストは割高になります。有料求人広告を利用することになるうえ代行手数料も発生するためです。代行手数料の目安は、広告掲載費の2割程度といえるでしょう。コストの評価はパフォーマンスと広告費・人件費を切り口に行えます。自社で運用するよりもパフォーマンスが高まる場合や広告費・人件費を節約できる場合などは依頼する価値があると考えられます。

自社に採用ノウハウが蓄積されない

幅広い業務を代行してくれるため、代理店を活用すると自社に採用ノウハウを蓄積しにくくなります。この点が気になる場合は、自社で運用するほうがよいかもしれません。結果はでにくくなりますが、試行錯誤を重ねることで採用ノウハウを蓄積できる可能性があります。結果を出しつつ採用ノウハウを蓄積したい場合は、情報共有を積極的に行ってくれる事業者を選ぶとよいでしょう。

代理店ごとにサービス品質が異なる

全ての代理店が、同じ品質のサービスを提供しているわけではありません。当然ですが、蓄積しているノウハウやスキルには差があります。代理店によっては、期待しているほどの結果を出せないこともあるでしょう。依頼先を選ぶポイントは、自社の課題と事業者の得意分野を照らし合わせることです。自社が抱えている課題に対応できる事業者は結果をだしやすいと考えられます。事業者の実績を確認することも大切です。

インディード広告代理店に依頼したほうがよいケース

インディードの求人広告運用は自社でも行えます。インディード代理店に依頼したほうがよいケースは以下の通りです。

これまでに運用実績がない

運用実績がない場合は、代理店への依頼を検討するとよいでしょう。ノウハウがないと、求人広告を掲載しても応募を集められない可能性が高いからです。インディードには、月間で約520万件の新規求人が追加されます。適切な対策を講じないと、他の求人広告の陰に隠れてしまうことが少なくありません。ノウハウを蓄積するまで、専門家に運用を任せるほうがよいでしょう。

運用にリソースを割けない

専任の担当者を配置できないなど、運用にリソースを避けない場合も、代理店への依頼が勧められます。求人広告を掲載すれば終わりではないからです。応募を集めるため、反応を分析しつつ対策を講じていかなければなりません。この作業を行えないと、応募を集められない可能性が高まります。インディード代理店へ依頼すれば、効果の測定・分析や求人広告の調整などを代行してくれます。運用にリソースを割けなくても、必要な対策を講じられるため応募を集めやすくなるでしょう。

現状で採用成果を上げられていない

自社なりに工夫しているものの結果が出ていない場合も代理店へ依頼したいケースといえます。的を射た対策を講じられていないと考えられるためです。例えば、タイトルを最適化できていない、求人原稿に抜けや漏れがあるなどが想定されます。インディード代理店は、現状分析に基づく施策を提案・実施してくれます。自社が気づいていなかった課題にアプローチできる可能性があります。

人材を早急に募集したい

今すぐ人材を採用したい場合も、代理店への依頼が適当といえます。自社で運用してノウハウを蓄積している時間はないためです。インディード代理店へ依頼すれば、最初から専門家のノウハウを用いて採用活動を行えます。採用につながるタイミングはケースで異なりますが、自社で運用するよりも早くなることが多いでしょう。

インディード広告代理店を選ぶ際に確認する項目

インディード代理店は、どのような基準で選べばよいのでしょうか。依頼前に確認しておきたいポイントを紹介します。

公式から認定を受けているか

インディード代理店は、インディードから認定を受けている認定パートナーと認定を受けていない事業者にわかれます。認定パートナーは、インディード拡販の関する事業計画を設けて体制を整備しているため安心です。認定パートナーは以下の5種類にわかれます。

 

種類 概要
プラチナムパートナー 認定パートナーの中で特に優れた実績を残している事業者。
ゴールドパートナー 認定パートナーの中で優れた実績を残している事業者。
シルバー+パートナー ゴールドパートナーに次いで実績がある事業者。
シルバーパートナー ゴールドパートナーに次いで実績がある事業者。
パートナー 実績は乏しいものの認定を受けている事業者。

ゴールドパートナー以上は予算規模の大きな採用企業、シルバー+パートナー以下は予算規模の小さな採用企業を得意としている傾向があります。

依頼内容と対応してもらえる内容が合っているか

インディード代理店のサービス内容は事業者で異なります。依頼先によっては、希望している業務を代行してくれないこともあるため事前の確認が必要です。自社に運用実績がない場合は、求人広告の出稿から調整まで任せられる事業者を選ぶとよいかもしれません。

フォロー体制やサポート体制は充実しているか

フォロー体制、サポート体制も確認しておきたいポイントです。これらが不十分だと採用活動をスムーズに行えない恐れがあります。初めて利用する場合は、手厚いフォロー・サポートを受けられる事業者を選んでおくと安心です。例えば、専任の担当者がつく事業者などが考えられます。

コストが適切かどうか

インディード代理店を利用すると、有料求人広告の費用とは別に代行手数料がかかります。具体的な料金設定は事業者で異なるため依頼前に確認が必要です。予算・サービス内容などとかかる費用を照らし合わせて依頼する事業者を選びましょう。

ユーザーからの評価・評判に問題がないか

実際に利用したユーザーの評価・評判も確認しておきたいポイントです。期待していたほどサポートを受けられなかったなど、公式サイトでは知りえない情報を集められることがあります。ただし、ユーザーの評価・評判は絶対的なものではありません。打ち合わせなどを活用して、自社で情報を集めることも怠らないようにしましょう。

採用活動にインディード代理店を活用

この記事では、インディードとインディード代理店について解説しました。前者は求人情報に特化した検索エンジン、後者は求人広告の作成・広告効果の測定などを代行してくれる事業者です。インディードには、毎月、大量の新規求人が追加されるため、結果を出したい場合は求人広告を適切に運用しなければなりません。ノウハウがない採用企業は、インディード代理店へ依頼するとよいでしょう。専門的なノウハウを活用して採用活動をサポートしてくれます。

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監修者

株式会社KRS編集部

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