公開日 2023.12.12 更新日 2024.02.14
求人情報を掲載し、多くの応募につなげたいと考えた際、役に立つのがIndeed(インディード)です。
ですが「そもそもIndeedとは?」「どのようなステップで掲載するの?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
そこで、求人情報の掲載を検討している方のため、Indeedの概要や求人広告を掲載する方法・流れなどを紹介します。
この記事を読むことによってIndeedへの求人の掲載方法がわかるほか、募集する際のポイントを理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
Indeedとは、大手の求人検索エンジンサービスです。
月間の利用者数は国内だけでも3,700万以上であるため、多くの求職者から利用されています。
月間求人数は620万件、平均月間追加求人件数は520万件です。[1]
テレビCMなども行っているので、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
クローラーと呼ばれるプログラムがインターネット上に掲載されているさまざまな求人情報を自動で収集し、掲載しています。
そのため、有料で求人を掲載する一般的な転職サイトと比較して情報量が豊富です。
求職者はIndeedを利用することにより、各転職サイトで一つずつ情報を入力していく手間を省けます。
Indeedは無料での掲載が可能です。
ですが、無料掲載は数が多く埋もれやすいのがデメリットといえます。
一方、費用はかかるものの無料掲載よりも上位表示される有料掲載も用意されています。
Indeedに求人広告を掲載する代表的な方法は、直接投稿、クローリング、スポンサー求人、代理店への依頼といった4種類です。
それぞれの仕組みとメリット・デメリットを解説します。
直接投稿とは、Indeed内で求人情報を作成し、それを掲載してもらう方法です。
利用するためにはIndeedのアカウントを作り、管理画面から求人の作成・掲載を行います。
直接投稿であれば、自社でホームページを持っていなくても求人を出すことが可能です。
なお、投稿した内容はIndeedによって審査されるため、審査を経て問題がないと判断された場合に掲載される形となります。
掲載までにかかる時間は、最大で72時間です。
投稿した内容は何度でも自由に編集ができます。
無料で利用できるのが大きなメリットです。
一方、デメリットとして、写真は5枚まで登録できるものの表示されるのはそのうちの1枚であり、ランダム表示になることが挙げられます。
クローラーと呼ばれるロボットに自社の採用ホームページや求人広告などを読み込んでもらい(クローリング)、Indeed上に掲載する方法です。
なお、Indeedでは以下の条件に該当する求人情報を収集しているので、これらの項目は必ず掲載しておきましょう。
◆クローリング掲載の条件
参考:Indeed:Indeed(インディード)での求人掲載を徹底解説!【後編】クローリング
デメリットといえるのが、該当するページを作成してからどの程度でIndeedに反映されるかわからない点です。
ただ、Indeedに対してクローリングを依頼することもできます。
無料で利用できることや、自動でクローリングしてもらえれば直接投稿とは異なり自身で投稿を行う必要がないのがメリットです。
Indeedに直接投稿しても掲載がされない方は以下の記事をご覧ください。
スポンサー求人とは、有料オプションを利用した求人情報の掲載方法です。
Indeedに掲載されている求人のうち、詳細情報の左下に「スポンサー・○日前」と表示されているものは、スポンサー求人のオプションを使用して掲載されています。
検索結果の中でも、目立つ位置に求人情報が掲載されるのがメリットです。
Indeedには非常に多くの求人情報が掲載されているので、無料で掲載される情報の中に埋もれてしまう可能性があります。
Indeedに掲載されているのに思うような効果が得られていないと感じるのであれば、有料オプションのスポンサー求人を活用してみると良いでしょう。
「求人が1回閲覧されるごとに○円」といったクリック課金型で費用が発生します。
ただ、スポンサー求人の有料オプションを利用したからといって必ずしも高い効果に繋がるわけではないので、このあたりはデメリットとしておさえておきましょう。
なお、Indeedは必ずしも無料で利用できるサービスではありません。
求人を出す業種によっては有料での出稿が必要になるものもあります。
求人情報を登録する際に請求先住所の入力を求められた場合は無料では掲載できない業種です。
ただ、少額からでも利用できるので、有料での利用を検討してみるのもおすすめです。
Indeed掲載の費用や掲載期間を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Indeedを取り扱っている代理店に依頼する形で運用する方法もあります。
代理店には、大きく分けてIndeedからパートナーとして認定されているところと、そうではないところがあります。
求人の運用に関する専門的な知識を持っているため、効率よくIndeedでの運用が可能です。
ただ、提供されているサービスや質は各社で異なるので、よく確認しておきましょう。
委託費用がかかってしまうのはデメリットですが、代理店に依頼することで原稿の作成・運用などを自社で行う必要がなくなるのがメリットといえます。
ノウハウを持っている代理店に依頼することで高い効果も期待できるでしょう。
実際にIndeedで求人を募集するには、どのような流れで進むことになるでしょうか。
全体のステップを解説します。
はじめに行うのが、求人票の掲載です。
そのためには、先にIndeedのアカウントを作成しておきましょう。
求人情報の掲載ページに移動し、アカウント開設ページから新規登録を行います。
登録する際に必要な情報は、メールアドレスとパスワードです。
またはSNSアカウントを連携する形でアカウントの作成ができます。
続いて自社の情報を入力し、登録完了メールからアカウントの認証を行いましょう。
次に求人票を掲載していきます。
求人票を作成するのに必要な情報は、職種名、職種カテゴリー、勤務地、国名、求人広告の表示言語、会社名、雇用形態、給与の目安、いつまでに採用する必要があるかなどです。
ここで注意したいのが、求人の給与目安に関することです。
入力は任意となっているのですが、求人票の表示順位に影響する項目と言われているので、入力しておきましょう。
詳細な仕事内容も入力していきます。
興味を持ってくれた方が応募するか判断する重要なポイントです。
仕事内容やアピールポイントのほか、求めている人材、勤務時間・曜日、交通アクセス、待遇・福利厚生、その他などを入力できます。
このうち、必須となっているのは仕事内容です。
しかし、具体的な求人内容がわからないと不安に感じられてしまう可能性があるので、すべての項目を入力しましょう。
応募の受領方法は、メールか店頭・会社窓口で直接応募から選択します。
応募方法は、履歴書が不要な「Indeed カンタン応募」または履歴書が必須の「Indeed 履歴書応募」から選択してください。
求職者に求めているスキルや資格がある場合は、こちらも設定可能です。
内容に問題がなければ確認をクリックし、審査に進みましょう。
Indeedによって審査が行われたあとに掲載される形となり、求人が掲載されると登録した連絡先にメールでお知らせがきます。
なお、入力した内容は後からでも修正が可能です。
Indeedには分析機能が用意されています。
求人情報を掲載したにもかかわらず反応がない、期待していたほどではないといった場合は、効果分析を行いながら調節していきましょう。
例えば、そもそも閲覧されていない場合は原稿の内容に問題がある可能性が高いです。
どうしても有料掲載の方が目立つ位置に表示されるので、閲覧数・クリック数が足りない場合は有料での利用も検討してみると良いでしょう。
求人へ応募があったら対応しましょう。
メール、電話、直接訪問で応募がありますが、直接訪問を選択する方は稀なので、メールと電話のケースについて解説します。
Indeedの募集にメールで応募があると、求人票を作成する際に登録した「応募通知を受信するメールアドレス」宛てに応募の通知が届きます。
反応は迅速に行うことが重要です。
求職者が他社にも応募をしている場合、対応が遅れてしまうとそちらで採用が決まってしまう可能性があります。
電話で応募があった場合は、お礼を伝えた上で必要なヒアリングを行います。
常に採用担当が電話に出られるとは限りません。
そういった場合もなにをヒアリングしておくのかあらかじめマニュアルで定めておきましょう。
採用担当に折り返しの連絡をさせる場合は、名前と電話番号を確認しておき、連絡する採用担当の名前も伝えておきます。
採用担当が不在だからといって、再度求職者に電話をさせるのは避けましょう。
日程を調整してから面接を行います。
Indeedの管理画面には面接リクエストの機能が用意されているので、こちらを利用すると良いでしょう。
面接の日時や形式、メッセージなどを入力することで面接のオファーが送信できます。
また、IndeedにはWeb面接の機能も搭載されているので、オンライン面接にも対応可能です。
当日、うっかり求職者が面接を忘れてしまっていたといったことを避けるために、前日にリマインドメールを送るのも良いでしょう。
面接の結果を受けて合否を判定します。
いつ連絡が来るかわからないと求職者を不安にさせてしまうため、連絡する期限を伝えておくと親切です。
面接から合否の通知まで時間が空いてしまうのはよくありません。
できるだけ速やかに判断して伝えることが大切です。
仮に不合格となったしまった場合でも結果は必ず伝えましょう。
応募してくれたことへの感謝を伝えます。
採用の場合は、入社までに用意しておいて欲しいものや、今後のスケジュールなどを伝えます。
内定者のフォローと入社手続きを丁寧に行うことで内定辞退を防ぐ効果が期待できます。
内定者に対してスムーズに連絡ができるように、あらかじめ労働条件の通知などの書面を考えて用意しておきましょう。
労働条件を通知内定通知書や採用通知書、雇用条件契約書などを書面で伝え、内定承諾書にサインしてもらう必要があります。
できれば内定の連絡をする際、同時に労働条件の通知を行いましょう。
求職者から質問されやすいことなどがあれば、あらかじめこちらから伝えておくと親切です。
入社までの期間はこまめに連絡を取ることで内定辞退を防ぎやすくなります。
必要な手続きは余裕をもって案内しましょう。
以上が全体の流れです。
Indeedを利用して求人情報を出す場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
応募数を増やしたり、内定辞退を避けたりするためのポイントを解説します。
重要なのが、求人情報を見てもらうことです。
Indeedに情報を掲載すれば、それだけで応募が増えるとはいえません。
クリック率を高め、自社の情報を多くの方に見てもらいましょう。
クリック率を高めるためには、ユーザーの目線に立って原稿を作ることが欠かせません。
Indeedの求人原稿で特に大きく表示され、目に入りやすいのは職種名です。
そのため、職種名に具体的な内容を記載しましょう。
例えば「製造スタッフ」ではなく「倉庫内で行う帽子の製造スタッフ」としておくとわかりやすいです。
シンプルに、なおかつ一目で仕事内容が分かる職種名を記載しましょう。
それから、勤務地は市区町村レベルまで記載し、仕事内容も重要なポイントは太字などを使って見やすくなるように工夫します。
注意したいのが、スマホからの表示についてです。
原稿を作成する際、パソコンで作成し、きちんと表示されているかもパソコンから確認する方が多いでしょう。
ですが、近年は多くの求職者がスマホを使って求人を探しています。
そのため、スマホからどのように見えるかも確認しておく必要があります。
また、無料掲載だと他社の求人に埋もれてしまい、なかなかクリック率が上がりません。
内容に問題はないと感じているのであれば、有料での出稿も検討してみると良いでしょう。
応募があった場合は、できるだけ早く対応しましょう。
いち早く対応するためには、応募の通知がモバイルに届くようにするのもおすすめです。
複数人で対応する場合は、誰がどこまで対応しているのかわかりやすい状態に整えて対応漏れに繋がらないように注意しなければなりません。
最終的な対応・判断を行う採用担当も決めておきましょう。
応募に対する反応が遅れてしまうと応募者を不安にさせてしまうだけではなく、場合によっては先に合格の連絡をした他社に入社を決めてしまう可能性も考えられます。
優秀な人材を逃してしまう可能性もあるので、注意しましょう。
対応する人によって対応力に差が出ないように、あらかじめマニュアルなどを作成しておくのがおすすめです。
合否通知は丁寧に行いましょう。
例えば、不採用者に対して冷たいと思われるような対応をしてしまった場合、それが口コミなどで広まってしまう可能性があります。
ふさわしくない対応をしたために企業の評判が悪くなってしまう可能性もゼロではありません。
不採用の連絡を受ける方は少なからずショックに感じるはずなので、応募してくれた方の気持ちに寄り添って通知内容を検討することが重要です。
また機会があれば応募したい、採用されなかったものの丁寧な対応をしてもらえたと思ってもらえるような対応を心がけましょう。
Indeedのエントリーとしては、カンタン応募と、履歴書応募の2種類があります。
採用者がおさえておきたいポイントをそれぞれ解説します。
カンタン応募とは、履歴書を必要としない応募方法です。
履歴書が不要であることから、求職者としても応募しやすくなります。
カンタン応募では、名前やメールアドレスといった情報だけで手軽に応募が可能です。
そのため、とにかく応募数の増加を目指したいと考えている方に向いています。
どちらかというと、アルバイトやパート、シフト制の仕事の求人情報など、求職者の質よりも応募の数を重視したい場合に適した方法です。
また、カンタン応募であっても自社で設定した独自の質問項目を設定できます。
カンタン応募とは異なり、履歴書の提出を必要とする応募受付方法です。
カンタン応募ではたくさんの応募が期待できますが、入手できる情報が名前やメールアドレスのみとなっているため、応募者がどういった人なのかなかなか見えてきません。
一方、履歴書の提出を必須とする履歴書応募であれば応募者の詳細な情報を入手しやすくなります。
ただ、履歴書を用意しなければならないので、求職者としては応募のハードルが上がる点がデメリットです。
アルバイトやパートではなく、慎重に採用を判断したい正社員や契約社員、能力を重視したい専門性の高い求人を出す場合に向いています。
いかがだったでしょうか。Indeedの概要や求人掲載の方法・流れなどを紹介しました。
どのようなステップを踏んで掲載することになるのかなどをご理解いただけたかと思います。
Indeedは無料での利用も可能ですが、直接投稿では思うように結果が出せないケースも多いです。
また、有料のスポンサー求人で効果を出すためには専門的な知識が必要になります。
自社での対応が難しいと感じているのであれば、代理店への依頼を検討すると良いでしょう。
株式会社KRSは、Indeedの運用以外にも採用実務や人材紹介などをサポートしております。
実際にIndeedの運用に挑戦してみたものの思うようにいかず悩んでいるような場合も、ぜひお気軽にご相談ください。
株式会社KRS編集部
株式会社KRSでは、求人広告や人材紹介・採用実務サービスなどといった、企業様の採用活動を支援するあらゆるサービスをご提供しています。企業様にとって悩ましい人材不足を解決するために皆さんにお役立ちする情報発信を心がけておりますので、ぜひ参考にしてください!