【中途】最低賃金の改定と働き方

公開日 2019.12.11 更新日 2019.12.10

【中途】最低賃金の改定と働き方

■今年も最低賃金UP…東京・神奈川は1000円台/全国平均は900円台に!

日本では毎年10月前後に最低賃金の改定が行われています。今回の改定では、全国平均が900円を上回っており、2~3年前と比べるとかなり高水準となっています。

2019年の最低賃金額 ※今回の地域別最低賃金額(首都圏)は以下の通りです。

都道府県名  最低賃金額 ()内は昨年

埼玉     926 (898)円

千葉     923 (895)円

東京    1,013 (985)円

神奈川   1,011 (983)円

■最低賃金はなぜ上がる?

最低賃金については、「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日働き方改革実現会議決定)において、「年率3%程度を目途として、名目GDP成長率にも配慮しつつ引き上げていく。これにより、全国加重平均が1000円になることを目指す。このような最低賃金の引き上げに向けて、中小企業、小規模事業者の生産性向上等のための支援や取引条件の改善を図る。」とされています。厚生労働省では、このような最低賃金の引上げに向けて中小企業・小規模事業者対する生産性向上等の支援を行っています。(厚生労働省HPより引用)

よって今後も最低賃金は上がっていくと思われます。

■最低賃金の上昇によって、パート採用市場に変化が。

例えば、東京都の最低賃金・フルタイムで働く場合。

1日8時間(実働7時間)×22日…月収15万6002円

年収に換算しても200万円以下となってしまうため、

・しっかり稼ぎたい人は正社員の求人

・扶養内で働きたいという方は勤務時間に融通の利く求人

で探している傾向にあります。そのため、今、フルタイムのパート採用はより厳しい市況となってきています。

■転職者の求人ニーズに変化も?

以上のことから「パートではなく、どうせなら正社員として働きたい」と考える人が増えると予想されます。つまり最低賃金の上昇により正社員市場が活発になる可能性があるということです。活発になる転職市場の中でも育休や産休実績やリモートワーク等、待遇欄に記載をする意識のなかったことも大きな武器になり得るので、採用における細かい広告の打ち出し方や、どんなことをメリットとして打ち出せばいいのかなど、お困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

監修者

株式会社KRS編集部

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